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TERU PAN

昭和の武蔵野の風景らしい、農家、和洋折衷の建物、雑木林が織りなす「となりのトトロ」の世界観をイメージした庭づくり。可愛らしい小屋の前には柿・梅・キンカン・アオキ・アジサイなどを植え、農家の庭先にある日常的な風景をつくりました。植え込みの間の小路をたどっていくと奥の薄暗い森に誘い込まれるよう。雨の降る日に柿の木の前にあるバス停でバスを待っていると、となりにトトロが立っている様な気がしてきます。

所在地
東京都国分寺市
完成
2019年
施工
奏園
小屋の設計
KITORI

[記事・リンク]
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・武蔵野のパン屋(正木 覚 note)
・KITORI
奏園

[こばなし]
石垣の土手にはタンポポ、ヒガンバナ、イヌタデ、ヘビイチゴなどの草が生えています。子供の頃から当たり前にあって、あまり気にも止めなかった草たちですが、ずっと私たちに優しく寄り添っていてくれていますよね。ガーデンデザイナーとして若い頃は目新しくて、珍しい植物を庭に取り入れる事に一生懸命になりました。ガーデニングブームに新しい領域を開拓するにはそれも必要な事だっのでしょうが、多くの人にとって心安らげる場所とはむしろ子供の頃から見慣れた場所ではないでしょうか。こんな風景の中でパン屋さんが馴染み、長く近所のに皆さんに愛され続けることを願っています。

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